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HP3588A

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2008.12.04 up
HP3588A スペクトラム・アナライザー

履歴

2008年9月中旬に中東からe-bay で格安のジャンクを入手
一応、電源が入りディスプレーも正常に動作 ホット!しました。
早速Self Tests を行った所、そこはジャンク 数箇所でFULTが表示されました。
ジャンクですので、外装、内部とも、かなり汚れていたので、分解清掃をしました。
その後、数時間エージング後、キャリブレートを取ったら、正常にSelf Testsを完了!
治ったと思い、一寸ホットしましたが、翌日再度冷えた状態で電源を入れると、又、フォルトを表示。
温度特性が悪いのかと思い、暫く様子を見ましたが、やはり温度によりフォルトを表示。
全ユニットをドライヤーで暖めたり、怪しいと思われるユニットを冷凍庫で冷やして見ました。
結果、外気温が24度Cの辺りでは正常に動作しますが、温度が下がっても、上がってもFULTが点き
同じ様な現象になる事が判明、苦手な英語のマニアル(残念ながら回路図は無し)と睨めっこが始まりました。

上から見た、ユニットとケーブル。右は電源

CPUボード、コントロール、インターフェース部

こんな風にして、修理、点検が出来ます。さすがHPです。メンテナンスの事も良く考えて設計されています。

エラーの状態でTGから信号を入れて、HP3588Aの周波数特性を測定。温度、時間の経過により、減衰する場所と幅が変化します。

右側のコネクターから2nd IF信号 10187.5KHzの信号を受け、10dbアンプして、右側のIFトランスへ
真ん中のコネクターに10MHzのローカル信号が入り MIXアンプされから左側のシールドケース187.5KHzの
バンドパスを通過して左側のコネクターから出力されます。

2nd IF 10187.5KHzのバンドパスフイルターを単体で調整時、電源電圧をRF部分のみで良いので、単電源で調整した所同じ基板内のICを壊してしまいました。
たまたま日本の商社に在庫が有りましたの、取り寄せICソケットを付けて交換しました。きちんとマイナス電源も供給して置かない2次災害が起こります。

不良箇所
マニアル片手に、ユニット単位でレベルと増幅率をスペアナとSGオシロスコープを使って測定
ここにたどり着くまで2週間。

最初に不良箇所を発見したのが、2nd MIX ローカル信号アンプの片方U-902の不良
回路図が無いので、最初はTR、FET、MMICか不明。バイアス等の回路が無かったので、MMICと判断
しかし頭にはAと記載されているだけで、型名不明。インターネットでMMICで検索、
運良くe-Bayに同じような形でAと記載されたMMICが出品されているの発見、
MAV-11SMと言うMMICである事を確認しました。インターネットに感謝、感謝です。
落札から到着まで暫く時間が掛かりますので、代用品のMMICを付けてテスト
動作は正常になりましたが、多少レベルは上がるだけで、まだ時々フォルトを表示

1st MIXのレベル測定でゲインが10db不足を確認
ユニットをはずし、外部から電圧を供給電源、ローカル信号300MhzはSGより入れて
スペアナで1段ずつレベルチエック。原因は2段目のアンプのMMIC(写真のAの記号の付いたIC)の不良。
やはり同じMMIC MAV-11SMが壊れていました。2nd MIXの所で2個のMMICを代用に交換したので、取り外した正常なMMICに交換。
やっとSelf Tests通過しました。ここにたどり着くまで3週間

24時間エージング後、一通り調整、校正(私の測定器の範囲で)
24時間連続Self Testsをしましたが。エラーは0.5%以下。これで好しとしました。

ラックの測定器、グレードアップしました。上からアンリツのSG HPのネットアナHP3588A、2トーンSG HP3326

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